雑記

9月入学の反対理由

世間では9月入学で盛り上がってますが、果たして9月入学は本当にいいのでしょうか?

原発ゼロ!サマータイム!女性天皇!と、何かと目新しいものはマスコミが飛びつきやすいですが、冷静に考えて見るとデメリットばっかという感じだったので、今回はその反対理由を発表したいと思います。

主に9月入学の賛成理由は次のようなものです。

  • 学習の遅れを取り戻せる
  • グローバルスタンダードで留学生には有利
  • 受験期に大雪やインフルエンザがある

というものです。

では考えて見ましょう。

①の学習の遅れを取り戻すってことですが、今までオンライン授業を行っているところ行っていないところ、様々なところがあるのでいわば9月でリセットしようということです。

この事は巷間伝えられているように8月31日をもってコロナが終息すると決まったわけではありません。今後も第二波、第三波が来るかもしれません。それどころか新たなインフルエンザ、感染症が季節を問わずやって来るかもしれません。

コロナで僕らが学んだのは季節を問わないインフルエンザが来るということです。

と申しますか、そもそもこの後3カ月も学校再開できないことが我慢できるでしょうか?

かなり厳しいでしょう。

とにかく今は一刻も早く終息させることが大事です。

それに学力格差はすでに広まってます。9月に再開したところで学力格差が縮まるわけではありません。

むしろ6-8月の間で更に広がるでしょう。

一番大事なのは今、差を広げないようにすることです。

それゆえ、今はオンライン授業の整備を整えることが大事です。

今、叫ぶべきは「9月入学」より「オンライン授業の完備」でしょう。

そもそも「コロナによる学習遅れの是正」のために9月入学なのか?「グローバルスタンダード」のために9月入学なのか?分かりません。

後者なら地方自治体が言うべきではないです。

②グローバルスタンダードで留学生には有利

一番よく言われるのがその理由です。

欧米や中国が9月入学だからということでしょう。

そもそも留学生は一部です。しかも富裕層の方です。ほとんどの人は留学には関係ありません。

留学生のために大学があるのではありません。

保育園から高校生、専門学校生は留学には全く関係ありません。

この理由は当たり前のように言われてますが、全く説得力がないです。

一部の富裕層のためになぜ保育園から高校生、専門学校生が犠牲にならないといけないのでしょうか?

留学する人はそもそもイレギュラーなことをするわけですから、その人がイレギュラーな対応をしなければならないのは当然でしょう。

そもそも日本人は自国の学校で受けることが基本です。

それに留学生と言っても皆が欧米に行くわけではありません。

オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、韓国に留学する人もいます。

それらは9月入学ではないです。

欧米だけに照準を合わすのはオカシイでしょう。

また留学が活発化するということは優秀な大学生を外国に流出するということでもあります。

日本は損します。

逆に海外から外国人がたくさん来たら、それだけ日本人の労働市場が争われるということになります。

そもそも入学時期を合わせたところで海外から日本に多くの学生が来るでしょうか?

留学生が来るかどうかなど日本に国力があるかどうかです、てなことは素人目でも分かります。

もし入学月が留学のメリットならば、9月入学の中国からは留学が少ないはずです。

しかし現実は中国からの留学生が一番多いです。

大学ランキングが東京大学は低いと言ってますが、4月入学のシンガポールは東京大学より上です。

なぜ格下のシンガポールの大学が日本の大学より上なのでしょうか?

入学月など関係ないという事の証左です。

そもそもグローバルスタンダートとは何でしょうか?

入学月が一緒なことがグローバルスタンダードなのでしょうか?

アメリカは左ハンドルだから日本も左ハンドルにしようということくらい陳腐です。

グローバルスタンダードと入学月は全く関係がありません。

そもそもアメリカの教育制度と根本的に違うからです。

アメリカは飛び級制度、高校生から単位制、受験戦争なし、塾文化もなし、大学はリポートとディベイトで忙しい、大学の間に就職の業界や職種を決める、など全く違います。

何を隠そう、高校は義務教育ですし、幼稚園の年長から小1です。

あと、よく言われてますがアメリカの大学は入るのには簡単で出るのが難しいのです。

そういうことらが本質的に違うのです。

で、巷間伝えられるように今の学年は9月入学なるとなんと諸外国より1年遅れることになるんです。

つまり9月入学は反グローバルなのです。

グルーバルスタンダードにするならば9月入学を今の学年より1年UPしないといけないのです。

何もしていないのにいきなり1年UPする必要があるのです。

小3がいきなり9月から小4です。中2が9月から中3になる。

小6や中3や高3はいきなり受験して9月から中1や高1や大1になるのです。

そんなことできっこないです。

そもそも日本は先進国なんです。

欧米に合わせる必要などないのです。

少なくともヨーロッパよりGDPが上なのですからヨーロッパが日本に合わせるべきです。

あと、9月入学になれば皆、半年留年になります。

その分学費や家賃が嵩みます。

浪人生なんてたまったもんではありません。

なぜ留学生のために被害を被る必要があるのでしょうか?

③雪・インフルエンザ

確かに冬は寒いし、雪やインフルエンザはありますが9月入学なら台風やゲリラ豪雨や熱中症の心配もあります。

クソ暑い時期に卒業式などたまったもんじゃありません。

体育館にエアコンも完備していないのに。

梅雨の時期に受験も?です。

因みに9月1日は防災訓練の日(関東大震災)なので入学式と防災訓練を一緒にしなければなりません。

日本の文化

言うまでもなく日本には桜の季節に卒業・入学という文化があります。

桜にちなんだ卒業ソングも文学作品も映画もドラマもたくさんあるのです。

春夏秋冬が秋冬春夏になります。

春は新しい出会いや習い事を始めようという明るい気持ちですが秋はどちらかと言うと物悲しいイメージです。

その百二十年も続いてきた文化をぶち壊すのです。

たかが留学生のために。

外国のために日本文化を壊されるのです。

たまったもんじゃありません。

こんなこと言えば桜の文化なんかどうでもいいと言う人もいますが、それを言うなら留学生の国際文化なんてどうでもいいでしょう。

国民的行事の春夏の甲子園はどうなるでしょうか?

かなり開催が困難になるでしょう。

春の選抜が秋の選抜になった場合、9月は阪神タイガースからすればシーズン終盤なので甲子園を受け渡す難しいでしょう。

夏の甲子園は春に移動すべきでしょうが、3月や4月なら進路の準備で難しいでしょう。

そうなると夏の全国大会は冬になりますが、元々野球はウインタースポーツではありません。

あえて言えば、8月後半に夏の全国大会のみ。

但し、三年は出場できないということです。

こんなバカな話はありません。

放映権も問題もあります。

春の高校バレー(フジ)、春の選抜(毎日)、夏の甲子園(朝日)、冬のサッカー(日テレ)、冬のラグビー(毎日)の放映権の調整もあります。

国体(NHK)もありますね。

それらを抜本的に見直さないといけません。

あらゆる業界に影響

引っ越し業界は真夏に引っ越しのピーク。

熱中症で倒れます。

不動産業界はお盆返上で対応に追われる。

ランドセル・学習机・文房具業界も秋を照準。

あらゆる業界で「春の入学、卒業、就職キャンペーン」を考えないといけません。

旅行代理店は「卒業旅行」のドル箱を失う。

会計年度も全て変更。

言っておきますが年金支給、児童手当、固定資産税、社会保険の算定も全て4月1日に照準を合わせているんです。

GDPは上がるのか?

そもそも9月入学になれば日本人の行動スタイルはどうなるのだろうか?

春休みの意味がなくなるから冬休みと夏休みだけになるのか?

二学期制の場合、そうなります。

その場合、夏休みは長期休みになり、6-8月まで休みになる。

アメリカでは合宿・ボランティアなどの文化があるが、日本にはそのような文化がない。

そもそも子供たちが6-8月まで休んで親たちは耐えれるのか?

耐えられないでしょう。

春休みがなくなる分、消費活動に影響が出る可能性もあります。

夏休みは元々多くのイベント(帰省・花火・祭り・海水浴・旅行・お盆)があって消費活動が盛んです。

けど受験生の持つ親は動きにくいでしょう。

春は大きなイベントがないから、その分入学や卒業祝いという名目で消費活動が盛んだったですが、それがなくなるのです。

ならばGDPには影響しないのか?

受験期に関して考えて見よう。

中学生は7月中旬に私立校試験、8月中旬に公立校試験。

夏休みは無しですね。

高3は梅雨時の6月中旬センター試験。

7月に国公立二次試験と私立試験。国公立の後期試験日程は8月。

後期試験の場合、夏休みはほぼなくなる。

GWが追い込み時期なので受験生を持つ家庭は行動できにくいでしょう。

ましてや海開きで楽しいシーズンに受験のピーク。

さてクラブ活動はどうなるだろう。

3年のクラブ活動は冬に終えなければ受験・就職の準備に間に合わない。

すると2月末で引退って感じですね。

一番スポーツしやすい春夏にクラブ活動ができないのです。

格差社会が広がる

9月入学にすれば通年採用になり新卒一括方式が崩れ、実力社会が広がるでしょう。

優秀な日本人は海外に流れ、外国人が日本に来るでしょう。

日本人は外国人とも競争しないといけません。

新卒で就職できないということが一般的になってきます。

格差社会が広がります。

9月入学で得られるもの

これだけのことをやって得られるものは、中国と欧米と入学月が一緒ということだけで、全く意味がありません。

9月入学は百害あって一利なし。

ですので9月入学に反対しましょう。

てな具合で宜しおまっか。